2022.07.15
衣類の紫外線対策知ってますか ?
お洋服の紫外線対策
だいぶお天気のいい日が続くようになって、
街中でも、半袖やサンダルを履いた人を見かけるようになりましたね。
さて、この時期から、だんだんと強くなっていく紫外線。
美容業界では、「美白・紫外線対策」などなど、お肌のケアをご提案していますので、ちょっぴり気になるトコですね。
太陽光線の紫外線が強いのは4月から9月までと言われています。
この時期に1年間のおおよそ70~80%も浴びちゃうらしいですよ。
でも、紫外線の影響って、お肌だけじゃない!って知ってました??
じつは、お洋服にも紫外線の影響が、あるんです!!
衣類への影響と言えば、変色(日焼け)ですね。
直射日光の影響が衣類の染色を侵してしまって、「あれ?色が変わってる?」なんて気付く事がありますよね。
たとえば、短時間の間だけ、ハンガーにかけて虫干ししていたら、直接日光が当たった、肩から袖に掛けて斜め方向に変色しちゃったりする事があります。
この変色は光が当たった部分だけの色が変わってしまうので、見た目にもすぐわかりますよね。
でも、やっかいなのは・・・・
気付かないうちにゆっくりと変色が進行していく方なんです。
着用を続けているうちは汚れも蓄積するので、色の変化が汚れでカモフラージュされてあまり目立ちませんが、クリーニング出して、汚れが綺麗に取り除かれると・・・
「出した時にはこんな色じゃなかった!!クリーニング屋さんが?!」って思っちゃうんですうよね。
でも、じつはコレ紫外線が原因である事が多いんですよ。
汚れていたから、分からなかったけど、潜んでいた色の変化がハッキリとしたというのが真相なんです!
洗わないと分からないのって、ちょっと厄介ですよね。。。
なので、しっかり対策から考えていきましょうね!
衣類は紫外線を受けると染料の化学構造が変化してしまい、発色機能がしっかりと果たせなくなったり、繊維から脱落してしまう事があります。
特に、色鮮やかなブルーやグリーンなどは要注意ですね!
あと、ウール・シルク・ナイロンなどは、紫外線の影響で繊維素材そのものを変色させてしまう事があるんですよ。
だから衣替えのこの時期は、ウールのセーターをお家で洗って、日向干しなんてやめて下さいね。干すのは必ず日陰ですよ!!
蛍光増白剤が使用された衣類も要注意です。
真っ白の衣類は白さを際立たせる為に、繊維状に染着させて、青色発光によって増白の効果を出しています。
しかし、蛍光増白剤が紫外線の影響により、劣化してしまうと、黄変してしまう事があるんです。
白い衣類だから変色しない!っていうのは大間違いですよ!
室内にも、要注意な所
外からの紫外線対策はしっかりしてても、室内の対策も、ちょっと気になる所ですね。
室内灯として使われる、蛍光灯は、ガラス菅の内側に塗られた、蛍光物質に紫外線を当てて、光を放つ照明器具です。
その紫外線量は直射日光の百分の一ぐらい量なのですが、蓄積されると、変色の原因になっちゃうんですよ。
なので、室内に長時間吊るしておくのはダメですよ。
特に、カーテンレールにかけて、窓際に置くのは厳禁です!
日光と蛍光灯の影響が重なって、ますます変色の要因になっちゃいますから!
販売店さんでも、美術館などに使用されている、紫外線防止膜つきの特別な蛍光灯はまだまだ普及していませんから、お洋服を購入する時は陳列場所にも気をつけたいポイントですね。
屋内でも紫外線の影響を完全にシャットアウトするのはなかなか難しいので、保管の時はなるべく光の入らない場所で通気性のあるカバーをかけて収納するなど、衣類を守る為には、保管方法にも注意しましょうね!
「あれ?日焼けしちゃった?」という時の見極め方は意外と簡単なんです。
光の当たっていない生地とよ~く見比べて下さい。
例えば・・・襟裏、ポケットの中、裏の縫い代の部分などと見比べると色の差がはっきりとわかると思います。
日焼けしてしまった衣類は染色補正を施すことでだいぶ目立たなくはなりますが、紫外線の影響は極力避けたい所ですね。